本を探す2

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2026年2月15日

タレントや文化人が推しの5冊を並べる企画展、五冊展に行ってきた。

元々聞いていたラジオのイベントのため興味はあったが、紹介される書籍に加え、書店の出店もあると知り、これは先月ぶりの 本を探す チャンスだと思った。「本を1冊読み切ったら1つ買い足して良い」というルールなので、そのために急いで出発前の午前中に2冊を読み切った。

池澤春菜さんと宇垣美里さんのトークセッションに当選したので、開始時刻15時の少し前に会場に着いた。想像していた何倍もの人が多かったため思い通りに動けず、さらに30程ある観覧席がほとんど埋まっていた焦りから(当選者なので権利はあるはずだが)すぐ着席し、事前に会場を見て回ることができなかった。

セッションが終わったあとも変わらぬ混雑具合で、満足に展示を眺めることができないまま人の波に流されていく。会場にいる人たちはみんな「本が好き」な共通認識を持った仲間であるはずなのに、互いに余裕がなくなりすり減っているのは悲しいことだと素直に思った。本を何回も見て回って吟味して、、という期待した本探しとは程遠く、さらに、半周程度したところで大半の展示書籍が売り切れている事実に気づく。そもそも選ぶ余地を与えられていなかった。

人混みに疲弊したこともあり、仕方ないと割り切って出口に向かう。それでもやはり心残りだったのか、「売れ残っている本が自分のために用意された選択である」と解釈するならば、それも一つの出会いだという発想(言い訳)がふと湧いてきた。踵を返して、大好きなchelmicoのRachelのコーナーに向かい、唯一残っていた本を内容も見ずに手に取る。著者も翻訳者も存じ上げないが、テーマのような仄暗さが感じられる素敵な表紙だと思った。

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ついでに目に入った「ニューヨークで考え中」も買うことにした。これは、PageTurnersで三宅香帆さんが紹介していたもので、半年以上前のその動画をちょうどその朝見返していた。これは運命と言っても良いと思った。

PageTurnersが好きすぎて、朝食の時間に過去動画を見ることを習慣にしていることは、また別の機会に語りたい。

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「アンメラへの長い道」に関しては、Google検索をしてもあまり感想やレビューが見当たらなかった。口コミを重視する人間なので不安に思ったが、むしろその静けさこそよりこの本の神秘性を増しているし、Rachelが推してくれなかったら絶対に出会えなかったので、やはりこれも運命かもしれない。大事に読むことにする。

以下、読まなくてもいい悩み(?)

企画展の本は多くが売り切れていたが、書店のブースはユニークな書籍がまだ多く並んでいた。それらに興味は湧く一方で、買う決断をするのが怖い自分がいた。どうして怖いのか?

本を探す では、多くの本から自由に選ぶことを「自分が心から欲しているのは何か?を見つめる機会」だと解釈しながらも、結局知っている作家という理由で本を選んだ。その迷いや今回の恐れの正体は、「誰に薦められるわけでもなく、自分の意思で一つを選ぶ」という行為自体に責任を持ちたくないからではないか、という仮説が浮かんだ。

例えば、今回のブースに並んだ書籍から「ジブリ名作集」を選んだら、どこかの誰かから「(どこでも買えるのに)どうしてその場でその時選んだの?」と追求されるような気がしてならない。その時、私は回答に困り、とても恥ずかしい気持ちになる。もちろんそのような状況は実際にはないので、私の自意識の問題なのか、思考の癖なのか、、

とにかく、自分で選ぶという行為には少なからず説明責任が生じてしまうため、今回も例に漏れず新たなルールとシステムに基づいた理由づけをして、本を選んだのかもしれない。

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