2026年7月2日
この記事では、生成AIの力を借りて文章を整えた箇所があります。
6/28(日)、きのこカンファレンスに参加してきました。
本来であればこういった感想は当日中に書き上げておきたいのですが、手に提げていたノベルティごと電車に置き忘れてしまい、ひたすら感想を書き込んだノートもそこに含まれていました。幸いにも拾われていたので、無事昨日受け取ることができました。

本題に戻ります。きのこカンファレンスは、「エンジニアとして長く生きのこるにはどうすればよいか」をテーマに、40歳以上のエンジニアだけが登壇する少し珍しいイベントです。参加者がそれぞれのキャリアやロードマップを見つめ直し、自分の未来を描くヒントを得ることを目的として開催されています。
もともとキャリアやマインドの話が好きなので、このカンファレンスのテーマには強い興味がありました。また、職場に40代以上のいわゆる中堅・シニア層と呼ばれるエンジニアがほとんどおらず、自分が普段参加するイベントでもそのような方々の話を深く聞く機会はあまりありません。「そんな自分に向けて(?)話してくれるなんてありがたい機会なんだ!」と参加を決めました。
ノベルティには「この先生きのこりガイド2026」と題した寄稿集(先の事情もありまだ読めていないのですが…)と、サバイバルノートという冊子が入っていました。サバイバルノートにはセッションメモ欄だけでなく、未来日記やジャーナリングの項目もあり、「自分と向き合う」ことへの真剣さが感じられました。私自身も毎日日記をつけていて、日々自分と向き合うことに余念がないタイプなので、この会との親和性を感じて嬉しくなりました。

さらにオープニングでは、主催のariakiさんから挨拶がありました。
「完成した答えを持ち帰る日ではなく、いくつかの色や、描き方を学ぶ日だと、私は考えています。」
きのこカンファレンス2026 あとがき|ariaki より引用
この言葉は、キャリアや未来を固定された正解としてではなく、それぞれが自分の経験と重ねながら少しずつ描いていくものとして捉える、このカンファレンス全体のスタンスを象徴しているように感じました。
自分が聞いたどのセッションもとても学びの深いものだったのですが、時間の都合上、一部抜粋して感想を書かせていただきます。
40代になるまで対外的なアウトプットがなくコンプレックスに感じていたkatzumiさんが、runnというOSSと出会い「推し活」として昇華された結果、OSSコントリビュートやカンファレンス登壇、技術書執筆へと繋がっていった、という体験談でした。
初参加のカンファレンスの初めてのセッションでしたが、振り返ってみて一番良い余韻が残っている発表だったように思います。
その理由を改めて考えてみると、技術的な内容というよりも、katzumiさんの人柄に惹かれたからなのではないかと思います。runnや作者との距離が近くなり、自身もOSSコミュニティの中で存在感を持つようになってからも、一貫して作者を「推し」と呼び、変わらずリスペクトを持ち続ける姿勢がとても印象的でした。
自分はどこかで、中年層に対して「経験を積んだ人ほど自分のやり方に自信を持ち、柔軟さを失ってしまうこともあるのではないか」という先入観を持っていたのだと思います(もちろん、そういう人ばかりという意味ではありません)。だからこそ、長年の経験を積んだ後でもなお、何かを純粋に好きになって、新しいアクションを取り続ける姿が素敵に映ったのではないかと思います。
エンジニアとして技術のキャッチアップをどう続けていくか、誰もが一度は悩むテーマだと思います。登壇者の杉山さんは、技術書の執筆や技術系メディアへの寄稿など、長年アウトプットを続けられている方です。特に、Software Designで17年以上連載を続けているという実績は、それだけで発表内容に強い説得力がありました。
発表で紹介されていたノウハウは、どれも実践的で参考になるものでした。情報が自然に入ってくる状態を作ること、すべてを追おうとせず取捨選択すること、読んだだけで終わらせず手を動かしたり人に説明したりして定着させること。長年「どうすれば続けられるか」を考え、試行錯誤してきた人だからこその具体性があると感じました。
自分自身「継続」や「習慣化」について考えることが好きで、続けられないことを意志の弱さとして片付けるのではなく、怠惰な自分や忘れてしまう自分を前提にして、どう日常の仕組みに落とし込むかを考えることが多いです。
実際に長年キャッチアップとアウトプットを続けてきた方も、「気合いや努力」に頼らないという、同じような結論に達していることが嬉しかったです。
私自身はまだインプット・アウトプットのサイクルが確立できていないので、無理なく回り続けるよう、今回学んだ手法も試してみたいです。
そもそもテックカンファレンスに登壇する人は、わずかでも「有名になりたい」という気持ちを持っているのではないかと思っています。少なくとも私は、外に出て話す時には、どこかで名前を知ってもらいたいという目的があります。
だからこそ、「有名ではないエンジニア」というタイトルは、このカンファレンス自体への少しのアンチテーゼのようにも見えて、聞いてみたいと思いました。実際、発表の中でも「コミュニティに積極的に参加しているかどうかは、生きのこりを左右しない」という話があり、スライドにも「よくプロポーザル採択されたな...」と書かれていて、思わず笑ってしまいました。
ただ、内容はコミュニティそのものを否定するようなものではありませんでした。
むしろ、自分が安定して働き続けるために何が大事なのかを、長い経験の中で得た実例とともに丁寧に語る発表でした。特に、「一緒に働きたいと思われる人になる」という話は、年齢や知名度に関係なく必要なスタンスだと感じました。
このセッションに限らずですが、このカンファレンスではベテランならではの実例や実体験を聞けることが強みだと思っています。一般論として言われると少し綺麗ごとに聞こえる話でも、実際に多くの現場を見てきた人の言葉として聞くと、重みがあります。
全体を振り返って感じたのは、どのセッションも「若い頃こうすべきだった」といった後悔ではなく、「これからこう動こう」という前向きな話ばかりだったことです。
聴講した全てのセッションが自分を確実に勇気づけてくれるものでした。ただ、その考え方や歩みがあまりにも多様だったかrこそ、言語化できるソリューションを得たというよりは、うまく言葉にできない問いがぼんやりと自分の中に残り続けるような感覚があります。変な表現かもしれませんが、文学を読んだ後のような余韻が残っています。
ただ、開会宣言の内容に則るなら、今はそれでもいいのだと思います。明日からの生活をまた進めていく中で、ふとした転機やきっかけで、今回聞いた話を思い出せることがあればいいなと思います。
改めて、素敵なカンファレンスに関わってくださった運営の皆さま、登壇者の皆さま、当日お話ししてくださった皆さまに感謝します。