2026年4月12日
この記事では、生成AIの力を借りて文章を整えた箇所があります。
技術書典20に参加してきた。出展側としては初めて、参加者(買う側)としては半年前の前回から2回目。
一番良かったと思えるのは、やはり会場全体や他ブースの方の熱量に大変刺激を受けたことであり、楽しかった、行けてよかった——と迷いなく言い切れる。
なぜそう言い切れたのかを、技術書典というイベント特性から俯瞰して考えてみることにした。
ちなみに、自分はこういうとき、感想を書こう書こうと思いながら結局書かずに終わることが多い。興奮が冷めない当日のうちに、眠気と戦いながら認めた文章なので、多少の荒さや読みづらさはご容赦願いたい。
出展側としての気づきや体験談は振り返りとして後日まとめたいのでまた今度。

戦利品
技術書典とはいわゆる「技術同人誌の即売会」で、(企業ブースも多少あるけれど)基本は個人が書きたいものを書いて売る、というもの。
同人イベントの肝は個人がやりたいことをやること。売れるかどうかという商業的な側面からはある程度切り離されていることが原則で、各ブースに置かれているのはその人が本当に好きなものが純粋に形になったものだった。
出展側として身に染みたのは、この会場で売るまでの執筆・出版・出展、全ての作業に時間も労力もお金もかかること。日中仕事をしているなら尚更両立は難しい。それを乗り越えて貴重な日曜日を返上してでも「楽しいから」出展する。ちなみに会場前の準備を見ていると、ブース装飾にこだわってグッズまで持参しているひとがほとんどで、ほぼ手ぶらで来た自分たちが恥ずかしくなるくらいだった。
「私はこれが好きです」という表現が、その人の前に置かれたブースと本のそこだけに集約されている。あれだけの準備を経て、この人が最終的に伝えたかったのはこれなんだ、というのがわかるのが嬉しい。もしそれが自分の好きな話題や共通するテーマなら最高だし、会場で出会えたという巡り合わせに幸運を感じる。多少大袈裟かもしれないが、そう思った。あとは単純にその本について語る目がキラキラしていてこっちも嬉しくなる。
仕事に追われる日々でつい「コスパ」「タイパ」を意識した社会生活に押し込められてしまいそうになる。最近ホットなワード「AI疲れ」の影響ももしかしたらあるかもしれない。そんな中で、技術という文脈を共有した上で、同じ場所でその逆を全力で楽しんでいる人たちがいる。
自分も同じ空間にいられたということ。勇気づけられた、の正体はこれだったと思う。
会場内を巡っていると、具体的な技術や手法について述べたものもあれば、一見技術とは無関係なのではないかと思うものもある。でもその自由さとそれを受け入れるイベントの器の広さを感じると、やっぱりいいなあと思う。
と同時に、そういう内容なら自分も書いてみたいな、自分ならこれが書けるかも、いや書きたい、出してみたい——というインスピレーションをもらえた。勇気をもらえた、モチベーションが上がったというのは、会場を巡る中で、自分自身が心から好きなものを書いて完成させて、ご機嫌でブースに鎮座している——そんな光景が頭に湧いて出たからかもしれない。要するにワクワクが止まらなかった。
「大衆に受けなくても誰か一人にでも刺さればいい」という出展者の姿勢が、自分の心理的ハードルを下げてくれたのだと思う。売れなくても好きなことやっていればいいんだよ、と私は都合よく解釈した。
日記やAIを活用した執筆・アウトプットなどのテーマは自分の最近の興味対象であり、そういう本もあるのが嬉しかったし勝手に心強さを感じた。運命を感じた本は遠慮なく購入させてもらった。
技術書典での購買体験は書店やオンラインとは性質が違う。書店では自分と本の1対1で完結するが、ここでは作り手が目の前にいる。その人がなぜこれを書こうと思ったのか、動機の源泉を直接聞ける。普段なかなかない機会だし、自分もよくそれを質問していた。
だから本を買うという行為が、単なる取引ではなく応答に近くなる。自分の興味や共感に対して対価を払って引き受けると同時に、相手の好きなものに対して「受け取りました」と返してもいる。その双方向性があるから、一冊の本を手に取るという行為の意味や濃度が普段とはまるで違う。
余談だが、以前のブログで書いた「本を探す旅に出る時、自分が心から欲しているのは何か?を見つめる機会になる」がまた今回再現された。前回イベントに訪れた時よりも興味の対象が変わっているのは、すなわち自分のやりたいことや方向性が変化したということ。
そしてそれは眺めて終わりではなく、上に書いたように能動的な意思決定を伴っている。何を手に取るかで今の自分がわかる、というのも技術書典の良いところかもしれない。
好きなものを好きだと言い切れる空間があること、効率とは無関係にそこに人が集まっていること、自分も書きたいと思えたこと、作り手と直接やりとりできること、そして何を手に取るかで今の自分がわかること。振り返ってみると、技術書典の良いところはだいたいこのあたりに集約される。
多くの良い本に出会えた。本来ならその場で全てを読んで感想を直接伝えたいところだがそれは叶わないので、なるべくオンライン会期中に文章でまとめたい。
2026年1月25日